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本記事の目的について

この記事では、PCスペックが足りていない時に3Dゲームなどで、
どのような症状が発生するのかを中心にまとめたものになっています。
Modというのは、意外にもPCに負荷をかけてしまうツールです。
今回の記事では、そんな際に発生した問題解決に対するアプローチをまとめました
Modは思っている以上にPCに負荷をかける

Modには非常に多くのツールが存在しますが、今回取り上げるのは下記の2種類です。
「3Dmingo」と「BepInEx」です。
藻消しModで動作している場合と何も入れていない場合の比較をまとめました。
| 項目 | Modなし | Modあり(3Dmingo/BepInEx) |
|---|---|---|
| FPS | 60fps維持 | 55〜60fps(平均2〜5fps落ちる程度) |
| GPU使用率 | 70〜80% | 80〜90%(シェーダ差し替え時に増加) |
| メモリ使用量 | 7〜9GB前後 | 9〜11GB前後(テクスチャ再描画分) |
| ロード時間 | 普通 | やや増加(初回起動時にDLLや補助ファイル読み込み) |
人によって「なんだ、せいぜい1~2割程度の増加ぐらいね」と思われるかもしれません。
ただ、成人エロゲーでも3D描写が綺麗なものが多くなり始めた昨今の状況下で
ゲーミングPCの性能が低~中程度のスペックの場合には、割と馬鹿にならないのです。
(価格帯で言うと15万円未満ぐらいのPCが中程度スペックに当たります)
例えば、メモリ容量が16GB性能のPCで3Dゲーム(Modあり)でブラウザなど
起動している状況なら、ほぼ全てのメモリを使い切るレベルに達します。
ちなみにMod入れたけれど、PCスペック要因の場合には正常にModが動作せず
Mod無しと同じような挙動をたいていは見せます。
酷い状況だとゲームがフリーズ、クラッシュ、PC落ちるなどが挙げられますね。
PCスペックの考察について
まずは、PCスペックに関連する基本知識を簡単に解説します。

| 名称 | 役割 |
|---|---|
| CPU | PCの頭脳で「ありあらゆる仕事をこなせる万能な作業者」 |
| GPU(グラボ) | 一度に大量の絵を同時に描くアシスタント集団 画像処理や3D描画が専門 |
| メモリ | 一時的な作業スペースで、広いほど作業効率が良い |
| HDD/SSD | 完成した書類や道具を保存する場所 HDDは古い木の棚、SSDは引き出し付きの高速キャビネット |
ゲームなどを行う際、PCのそれぞれの部分にどのような状況が起きるのかをまとめました。
まずは、トラブル発生した場合に見て欲しいポイントを解説していきます。
トラブル発生時に確認するポイント
3Dゲームなど負荷が一定以上、要求されるゲームでPCスペックが足りない時に
見るべきポイントをまとめています。
パフォーマンス確認
タスクマネージャーから開けるパフォーマンスを確認します。
「Ctrl + Shift + Esc」にて開くことができます。
左側のメニューからパフォーマンスを選択する事で「CPU、GPU、メモリ」などの
PC内部の使用状況を確認することができます。

ゲームを起動している最中にパフォーマンスを確認してリアルタイムの情報を
キャプチャするなりメモに控える事が大事になってきます。
(キャプチャソフトWindows機能 ”Snipping Tool” が個人的におすすめです)
各部位が不足していると何が起きるかを、この後解説していきますよ。
メモリの考察について

使用率が80〜90%を超えている場合は、危険領域になります。
最近の3Dゲームだと16GB以上のメモリ容量を要求しますが、16GBというのは
意外と心もとない容量だと個人的に考えています。
以前、私のPCメモリが16GBでメモリ不足を痛感し32GBに上げました

例えば、クロームなどのタブブラウザを使用している場合、それだけでも
かなりの容量を使用しますので、費用対効果を考えるのならば高いCPUやGPUよりも
メモリ容量を増やす事を、まずはおすすめします。
(自作PCなど無縁の方でもメモリ増設は敷居が低く5000円~1万円程度で増設可能)
メモリが不足すると?
メモリが不足する事による症状と見分け方をまとめました。
| 不足時の症状 | 見分け方 |
|---|---|
| ・ローディングが非常に遅くなる ・マップ切り替え時や移動時に一瞬止まる ・最悪ゲームがクラッシュ ・頻繁なSSD/HDDアクセス音が発生 | ・メモリ使用率が80%以上に達しているか確認 ・使用しているゲームの推奨メモリ量と照らし合わせ ・VRAMと合わせてチェック(GPU側メモリ不足も関連) |

CPUの考察について
CPUの見るべきポイントは、CPU使用率になります。
自分のCPUの商品は右上に表示されるようになっています。

CPU使用率は、何を作業しているかで正常かどうかが分かれます。
| 使用状況 | 許容CPU使用率 | 説明 |
|---|---|---|
| 💻 アイドル(放置中) | 0~10%程度 | バックグラウンドの監視系が少し動いてるだけが理想 |
| 🖥 軽作業(ブラウジング、動画視聴など) | 10~40% | YouTubeやWeb、Excelなどでこのくらいが正常 |
| 🎮 ゲーム(3D含む) | 30~80% | CPU依存の高いゲームで最大80%程度まであり得る |
| 💥 超重い作業(エンコード、配信、AI処理など) | 80~100% | 高負荷タスクでは100%張り付きも正常だが長時間は熱に注意 |
| 🆘 100%張り付き(継続) | 状況次第で要注意 | ゲームや通常作業中に頻繁に100%になる場合、ボトルネックの可能性あり |

上記で言う「超重い作業」を主な用途とするようなPCの価格帯ですが
25万~30万円以上は最低でもする高スペックPCになりますね
(CPU単体だと10万円ぐらいはするモデルのものです)
CPUスペック不足の場合に起きる症状と見分け方は、以下のようなものがあります。
| 不足時の症状 | 見分け方 |
|---|---|
| ・敵やNPCの動きがカクカクになる ・ゲームが急に止まったり再開したりする ・ FPSが不安定 ・ローディングが遅い | ・タスクマネージャーでCPU使用率が常に100%近いか確認 ・CPUコアのどれかがピークに張り付いていると ボトルネックの可能性大 |
「CPUコアのどれかがピークに張り付いているとボトルネックの可能性大」
の意味についてを解説していきます。
パフォーマンス確認でCPUグラフを「右クリック→グラフの変更→論理プロセッサ」
を実行させます。

▼のように複数のCPUグラフが表示されます
赤囲み内にあるCPUグラフの中で1つでも100%に近い張り付きをしている場合、
CPUが原因による影響が濃厚という意味になります
一応、下記のような低い状態で一時的に少し上がるレベルは正常ですね

GPU(グラボ)の考察について

「高解像度、4K対応の3Dゲーム」などをする際には、高性能GPUが必要になります。
マザーボードに組み込まれたGPUをオンボードと呼ぶのですが、オンボードタイプが
処理しきれる性能というのは、やはり3D描写が軽いものに限定されてしまい
PS2(プレステ)~PS3ぐらいの描写が限度と言えます。
GPUにおける見るべきポイントはいくつか存在しています。
タスクマネージャーの「GPUのグラフを右クリック→グラフの変更→複数エンジン」
の順に選択行います。

そうしますと▼のように複数のグラフが表示されます。
それぞれ見るべき項目は、以下のようになっています

| 表示項目 | 説明 | 見どころ |
|---|---|---|
| 3D | ゲームや3D描画のメイン処理 | 高負荷時は70〜99%程度で正常。張り付きすぎなら他がボトルネックかも |
| コピー | VRAM間のデータ転送 | ゲーム以外の重たい動画編集やAI処理で上がる |
| ビデオエンコード/デコード | 録画・配信(エンコード)や動画再生(デコード) | OBSなどでエンコードが100%近い=配信負荷が高い目安になる |
| GPUの使用率(全体) | 上の合計みたいなもの | ざっくり全体を見るならここ。個別より粗めの数値 |
| 専用GPUメモリ使用量 | VRAM(GPU側メモリ)の使用状況 | 上限近いと「カクつき」「テクスチャ欠け」 などが発生 |
| 共有GPUメモリ | システムメモリからGPUに割り当てられる分 | VRAM不足時にここを使うが、重くなる原因になることも |
メモリやCPUと異なり3Dゲームなどでは3D項目が70~99%ぐらいが
正常なのが当たり前という事ですね。
大事なのは、3Dの数値が95~100%とかで張り付いた状態だとGPUが限界なので
解像度などの設定を下げる必要があります。
下記のような状態に陥った場合の対策についてをまとめました
| 状態 | 原因 or 対策 |
|---|---|
| 3D使用率が常に100% | GPUが限界なので、設定下げる or 解像度下げてみる |
| VRAM使用量が上限近い | テクスチャ設定高すぎる可能性あり |
| 共有GPUメモリが増えてる | VRAM足りてない証拠なのでFPS低下やカクつき要因 |
| 3D使用率が低いのにFPSが出ない | CPUやストレージがボトルネックの可能性 |
FPSはどうやって調べる?
ゲームによってはオプション設定などでFPS表示をさせる事で
リアルタイムのFPSが分かる場合もあります。
無い場合には、以下の方法を試すことでFPS数値を調べる事が出来ます。
方法1.STEAMゲーム利用の場合
STEAM購入したゲームが前提の確認方法になります。
Steamクライアント > 設定 > 「ゲーム中」> 「ゲーム中のフレームレート表示」をオン
にすることでFPS表示されるようになります。

方法2. NVIDIA GeForce Experience(NVIDIA GPUユーザー向け)
NVIDIA GPUを利用している方は、この方法が良いですね。
GeForce Experience → [設定] → オーバーレイを有効にする
Alt + Z → パフォーマンス → FPSカウンター表示をオン

方法3. MSI Afterburner + RivaTuner Statistics Server(RTSS)
どんな状況の環境でも入れる事ができるツールになります。
導入方法は割愛しますが、ゲームパフォーマンスの細かい分析をしたい方など
幅広い解析ができるツールとなっています。
SSDとHDDの違いについて

最近のゲームでは、HDD(ハードディスクドライブ)ではなくSSDへデータを
インストールする事を推奨しているゲームも少なくありません。
Modを入れる事による直接的な影響は、先ほどのCPUやGPUに比べると低いので
HDDやSSDへ入れた違いが原因で、Modが動作していない可能性はほぼ無いでしょう。
ただMod有無関係無しに、どれぐらいゲームに影響するかをまとめています。
| 項目 | SSD(特にNVMe) | HDD |
|---|---|---|
| 読み込み速度 | 1,000MB/s〜5,000MB/s | 約100〜150MB/s |
| 読み込み遅延 | 非常に低い(1ms以下) | 高い(10ms前後) |
| ゲームへの影響 | 快適、瞬時にロード | ロード時間長い、スタッター発生しやすい |
※スタッターとは「画面のカクツキ、歪み、ちらつき」の事です

読み込み速度から見ても分かるように10倍~30倍前後の開きが
あるほどに格差があります
特に読み込みが非常に多いオープンワールドゲームなどは
基本的にはSSDに入れる方が無難と言えるでしょう

実際のゲームでの検証ですが、一般的には下記のような違いが生じます。
| ゲーム名 | SSD(Gen4) | HDD |
|---|---|---|
| Elden Ring | 死亡→リスポーン5秒 | 約20秒、戦闘テンポ崩れる |
| FF XIV | ログイン直後すぐ動ける | 読み込み中にNPCやプレイヤーが表示されない |
| Baldur’s Gate 3 | ロード5~10秒前後 | ロード30~45秒前後 |
HDDへゲームを入れた事で「フリーズ、ゲーム遅延、カクつく」などの症状に
見舞われた場合というのは割と起こり得る症状ですので、「CPU、GPU、メモリ」要因では
なさそうだと判断出来た場合には、HDD問題も疑っていきましょう。








































































































































メモリ使用率は80%を超えたあたりから明らかにPCやゲームの挙動が
おかしくなります(個人体験談)
ゲームがカクつく、ブラウザがフリーズ起こす、クラッシュするなどの
症状が起きますよ